Race 2 AUTOPOLIS 7 May. 2017

近藤翼選手が3位で2戦連続表彰台
小河選手は予選2番手につけるも無念のリタイア

第2戦の舞台はオートポリス。昨年は震災の影響で中止となったため、同コースでの開催は2年ぶりとなる。今回は予選と決勝を同日に行う1DAYレース。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は26台。神奈川トヨタDTEC TEAM MASTERONEは、近藤翼選手(97号車)と小河諒選手(76号車)のダブルエントリー。遠方での開催のため、入賞者には(1位〜10位)ボーナスポイントが与えられる。

予選では近藤、小河両選手ともにトップ5入り

レース当日は初夏らしい汗ばむ天候。コースはドライで、プロシリーズの予選は9時35分から20分間行われた。序盤は蒲生尚弥選手(47号車)が2分12秒008で暫定トップを記録。しかし他車がコース上に停止し赤旗中断となる。残り約10分で再開後、青木孝行選手(31号車)が2分11秒637を叩き出すと、小河選手が2分11秒822で2位に飛び込む。開幕戦優勝の佐々木雅弘選手(1号車)は、小河選手のタイムを上回れず3位(2分11秒951)。近藤選手はミスがあったと言いながらも5位(2分12秒181)。佐々木選手、青木選手、近藤選手という開幕戦表彰台メンバーの一角に小河選手が食い込んだ。

決勝では小河選手に不運。近藤選手は安定した速さを発揮

決勝は予選から約4時間後。チームの運営を行う神奈川トヨタのカスタマイズショップ、MASTERONEの井上亮氏をはじめ、神奈川トヨタサービス技術部の佐藤雄一氏、中村直氏の3名のメカニックが、迅速かつ丁寧にクルマを整備する。近藤、小河両選手も予選結果を分析。気持ちをレースモードに切り替えた。14時4分に10周の決勝がスタート。1位から5位までは予選順位のまま2周目に入るが、小河選手が第4コーナーで蒲生選手に左リアを追突されスピン。走行は可能だが警告灯が点灯していたため、大事をとってリタイアを選択した。一方の近藤選手は、小河選手と蒲生選手のリタイアにより3位に浮上。その後は安定して周回を重ね、4位の井口卓人選手(88号車)に5.5秒のリードを築いてチェッカー。2戦連続の表彰台とボーナスポイントを獲得(18点)した。

次回は相性のいい富士スピードウェイ

「翼と諒は高いポテンシャルがあり、クルマ自体も速い。次に向けて、我々ができる仕事をきちっとやるだけ」と、額田信明プロジェクトマネージャ。第3戦は、6月3日(土)、4日(日)に富士スピードウェイで開催される。昨年、近藤選手が2勝を挙げたコースだ。「チームが初めて表彰台を獲得したのも富士(2014年)だった。我々にとって富士は相性が良い」と、磯貝敏一監督。第2戦を終えてのプロシリーズのポイントランキングは、佐々木選手(45点)、青木選手(43点)に続いて近藤選手が3位(33点)。小河選手は13位(2ポイント)につけている。近藤、小河両選手のランキングの推移にも注目だ。

Result
car driver pos. total best lap
76 R.Ogawa retire 07'20.110 2'14.299
97 T.Kondo 3 22'32.748 2'14.482
Drivers' Comment
76号車 小河諒選手

スタート直後のペースも良く、青木さんにもついていけそうだったので悔しいです。ボーナスポイントを逃したのももったいなかったですね。でも、前回のもてぎより走り方とクルマが良くなり、予選2位を取れたのは良かったと思っています。次回以降はしっかりとポイントを取っていきたいです。

97号車 近藤翼選手

序盤の混乱で前に出られましたが、前の2台(青木選手、佐々木選手)が速くて追いつけず、ポジションキープを優先しました。でも、佐々木選手についていく中で新たな発見もありました。次回以降、その秘策を試してみようと思います。富士は得意なコースなので優勝できるように頑張ります。