Race 5 Tokachi Speedway 29 Jul. 2017

第6戦のリザルトを重視してタイムバトルを選択
近藤選手4位、小河選手11位で勝負は翌日へ

第5戦と第6戦の舞台は十勝スピードウェイ。土曜日に第5戦、日曜日に第6戦が行われる1大会2レース制となる。そのため特別ルールが適用。第5戦は通常通り予選と決勝が行われるが、第6戦のスターティンググリッドは第5戦決勝でのベストタイム順で決まる。また使用できるタイヤは、通常は予選と決勝を通して4本までだが、今回は2日間を通して6本。これをどう組み合わせて使うのかも重要なカギとなる。

なお、エントリー台数は前回よりも3台減の26台。年間ランキングで10位以内を争う選手は全員顔を揃えている。ちなみに、佐々木選手と青木選手には第4戦終了後にペナルティが課され、これにより近藤選手はランキング2位となった。

今回参加するメカニックは、マスターワンの井上亮氏をはじめ、神奈川トヨタサービス技術部の中村直氏、永塚寛明氏の3名。シリーズを通して76号車と97号車の管理を行う井上氏は、スペアも含めて4基のトランスミッションをオーバーホールするなど入念にメンテナンスを行って来た。木曜日から行われた練習走行では、小河選手と近藤選手もお互いのクルマを交換して走るなど、直線と90度コーナーが連続する十勝に合わせたセッティングを探った。

予選は苦しい結果、第6戦を見据えた戦略に変更

土曜日の天候は晴れ。10時55分にプロフェッショナルシリーズの予選がスタート(15分間)。しかし近藤選手は1分36秒449で15位、小河選手は1分36秒579で19位とタイムに伸び悩む。「アタック中にコースアウトしてしまいました」と近藤選手。小河選手も「タイヤのグリップが不足していますね」と険しい表情。この日は様々なレースが行われたこともあり、路面状態が変化したことも原因の一つとして考えられた。

10位以降から表彰台を狙うのは難しい。そこでチームは、今回のルールを活かした戦略を採る。第5戦決勝で上位を狙ってタイヤを消耗させるよりも、第6戦のスターティンググリッドを決めるタイムアタックを行ってタイヤを温存。第6戦で上位獲得を狙う方が年間ランキングの争いには有効だ。チームは97号車、76号車ともに左側のタイヤだけを新品に交換しベストタイムを狙う。

15時04分にレーススタート。グリッドからスタートした小河選手は2周目に11位のタイム(1分37秒471)を記録。そしてピットスタートの近藤選手は2周目にコースインし、3周目に4位のタイム(1分37秒122)を出す。第6戦のスターティンググリッドはそのタイム順通りとなり、勝負は翌日に。小河、近藤両選手ともに必ずしもベストとは言えないタイムアタックだったが、十分に上位を狙える位置につけている。

Result
car driver pos. total best lap
76 R.Ogawa retire 5'16.870 1'37.471
97 T.Kondo retire 7'50.020 1'37.122
Drivers' Comment
76号車 小河諒選手

予選では練習走行の時とタイヤのグリップ感が違ってしまい、予選ではいいタイムを出せませんでした。ただ、決勝では練習走行に近い動きをしていたので、クルマはベストな状態にセッティングできています。ここまでクルマを仕上げてくれたメカニックのためにも、明日は必ず挽回したいと思います。

97号車 近藤翼選手

タイヤのグリップを考えると予選のアタックはワンチャンスしかありません。その一回のチャンスでコースアウトをしてしまったことは痛手でした。決勝はピットスタートを選択し1周のアタックにかけました。トップタイムを出せなかったことが悔しいですが、明日は状況をしっかりと見極めて良いレースをしたいと思います。