Race 2 SUGO 28 - 29 Apr. 2018

近藤選手はトラブルにより残念な結果に
小河選手は9位で2戦連続ポイント獲得

GAZOO Racing 86/BRZ Race第2戦がスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で行われた。開幕戦では昨年のチャンピオン、近藤翼選手(1号車)がノーポイントで終わる結果となったとなっただけに、巻き返しを期待したい。金曜日に行われた占有走行では、近藤、小河諒選手(97号車)ともにいい状態を維持していたが、予想通りにいかないのがレースの難しいところだ。

近藤選手は3位で上位入賞に期待、小河選手はミスにより11位

土曜日の予選は、初夏を思わせる晴天と高い気温の中で行われた。開幕戦では赤旗や黄旗により、クリアラップを取れない選手も多かったため、多くの選手が開始早々にアタックを開始。近藤、小河両選手も比較的早いタイミングでアタックに入った。

先にアタックした近藤選手は3位のタイム(1分39秒296)をマークし、表彰台圏内の好位置。小河選手はミスもあり11位(1分39秒737)となったが、十分にポイントを狙えるポジションだ。なお、ポールポジションは堤優威選手(7号車)、2位には平中克幸選手(369号車)がつけている。

誰もが近藤選手の2位入賞を確信したファイナルラップで事件が……

翌日曜日も天気は快晴。全車一斉にスタートを切ると、大きな混乱や順位変動もなくほぼ予選順位のまま1コーナーへ。1周目を終えて近藤選手は3位をキープ。小河選手は阪口良平選手(90号車)をパスし10位に。2人の選手はそれぞれの順位を維持。近藤選手は3位の平中選手のすきをしきりに伺いながら周回を重ねる。順位が動いたのは7周目。近藤選手が馬の背コーナーで平中選手のインを突き、2位に順位を上げた。

その後順位に大きな変動はなく、ポールポジションからスタートした堤選手がトップを独走、そのあとを近藤選手が追うという展開でレースはファイナルラップへ。ペースも安定し、誰もが近藤選手の2位表彰台を確信したそのとき、なんと近藤選手のマシンに電気系統のトラブルが発生。大幅に順位を落とすことに……。一方の小河選手は、前を走る市森友明選手(32号車)との差を着実に詰めていくも、あと一歩届かずレースを終えた。結果は、小河選手が9位入賞。近藤選手は28位。

磯貝敏一監督は、「原因不明のトラブルは、これまでも他チームでは起きていた。今まで我々に起きていなかったことが、めぐまれていたと言うべきかもしれない」。額田信明プロジェクトマネージャーは、「逃した魚は大きかった。ここで翼がポイントを取れなかったのは厳しい。しかし2戦を終えて“一人勝ち”の選手がいないことは救いだろう。まだまだチャンスはある」。横田浩之チーフエンジニアは、「次のレースでドライバーが安心して乗れるためにも、まずは原因をしっかり突き止めたい」と次戦への闘志を燃やす。

クルマを降りるなり「悔しかったなぁ……」とつぶやく近藤選手と、「翼のがんばりに報いられなくてごめんな」と応えた額田プロジェクトマネージャーの言葉が、すべてを物語る。次戦の戦いは5月27日(日)。舞台は大分県日田市のオートポリスで行われる。

Result
car driver pos. total best lap
1 T.Kondo 28 20'28.086 1'40.710
97 R.Ogawa 9 22'14.823 1'41.602
Drivers' Comment
97号車 小河諒選手

予選ではミスをしてしまいましたが、決勝ではポイントを取る順位を獲得できたのはよかったと思います。予選をうまくまとめることができれば、上位集団の中で戦えることはわかりました。次のオートポリスは好きなコースのひとつなので、いい結果を残したいと思います。