Race 5 Fuji Speedway 21-22 Jul. 2018

近藤選手は3位で今季初表彰台を獲得
小河選手は4位で2台そろって上位入賞

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第5戦が富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われた。前戦の岡山国際サーキットでは、近藤 翼選手(1号車)が6位、小河 諒選手(97号車)が7位と今季2度目のダブル入賞を達成。しかし近藤、小河両選手ともに表彰台には立てておらず、チームのホームコースであるこの富士で、是非とも表彰台を狙いたい。なお、今回のプロフェッショナルシリーズには40台がエントリー。スケジュールは土曜日に予選、日曜日に決勝が行われる2DAYレース。

予選は通常(20分間)よりも短い15分間。開始早々にアタックした小河選手は、2分05秒260をマークし、今季自己ベストの3位。表彰台に王手だ。そして終盤にアタックを開始した近藤選手は、2分05秒377で5位。近藤選手はペースは良かったが、他車に引っかかってしまい、タイムを縮めることができなかった。しかし近藤選手にも十分にチャンスはある。決勝の展開次第では、2014年の第6戦(富士)以来となるダブル表彰台も期待できる。

前戦以上の激しいチームメイト同士のバトル

日曜日の決勝は、市川英治神奈川トヨタ代表取締役社長を始め、約100名の新入社員が応援に駆けつけた。大応援団が見守る中、決勝がスタート(10周)。近藤、小河両選手ともに順調にスタートを決めると、最初に動きを見せたのは近藤選手。近藤選手は第1、第2コーナーで谷口信輝選手(82号車)に並び、コカコーラコーナーでパス。小河選手3位、近藤選手4位でオープニングラップを終える。

小河選手は、1位の服部尚貴選手(60号車)と2位の佐々木雅弘選手(34号車)のバトルに乗じてペースを上げたいところ。しかし後方から近藤選手が迫っており、前戦に続くチームメイト同士のバトルへ。近藤選手と小河選手はテールトゥノーズの接近戦。2周目は近藤選手が3位へ上がるも、3周目は小河選手が近藤選手の前。さらに4周目は近藤選手が小河選手の前へと、周ごとに順位が入れ替わる。

バトルに決着がついたのが5周目。近藤、小河両選手が横並びでホームストレートを通過し、第1コーナーに突入。第2コーナーを過ぎても2台は横並び状態だったが、続くコカコーラコーナーで近藤選手が小河選手をパスし、近藤選手が3位、小河選手が4位となる。

近藤選手はその後も、クルマを横に滑らせるような激しい走りで2位を追う。しかしその差は歴然で追い抜きは叶わず3位でチェッカー。小河選手は、5位の谷口選手に迫られるが、終始落ち着いてブロックし4位でチェッカー。2台揃って今季ベストリザルトとなった。今回、近藤、小河両選手の白熱のバトルに、応援に駆けつけた新入社員は感動を覚えたと異口同音にコメント。2人の選手の姿勢が、新入社員の日常業務に対して刺激になった。今回は惜しくもダブル表彰台とはならなかったが、それ以上に印象深いレースを見せてくれたのは間違いない。

Result
car driver pos. total best lap
1 T.Kondo 3 21'18.570 2'07.150
97 R.Ogawa 4 21'19.803 2'07.298
Drivers' Comment
1号車 近藤翼選手

予選は途中まではうまくいっていたのですが、ライバルの車に引っかかってしまいタイムを出せませんでした。それがなければポールを狙えたと思います。決勝もクルマの調子が良く、特にスタートがうまく決まったのでその勢いで谷口選手を抜くことができました。富士で優勝できなかったのは悔しいですが、次こそさらに上に行けるように頑張ります。

97号車 小河諒選手

予選は欲を言えばポールポジションを撮りたかったのですが、ミスなくまとめられたので満足いく結果です。決勝もミスなく走れたのですが、思うようにストレートのスピードが足りず、近藤選手に抜かれてしまいました。でもこの順位で走ることができるようになったのは良かったですね。決勝ペースがあとコンマ2、3秒上がってくれればもっと前に行けると思います。