Race 9 SUZUKA Circuit 27 Oct. 2018

今季2回目のW表彰台獲得
近藤選手のランキングは2位、小河選手は5位

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第9戦が鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われた。前戦のもてぎでは近藤 翼選手(1号車)が5位、小河 諒選手が9位(97号車)に入り、5大会連続のダブル入賞を達成。この結果により、年間ランキングは近藤選手が4位(59点)、小河選手は6位(49点)に。ランキングの2位から6位までは接戦のため、両選手ともに逆転のチャンス。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は37台で、予選と決勝を土曜日に行うワンデイレースだ。

予選は10時10分からスタート(15分間)。天候は曇りだが、コースは夜間に降った雨の影響でコースはところどころ濡れている。ピットにとどまり様子を見る近藤、小河両選手。残り約6分30秒で小河選手がコースイン。小河選手はタイヤを慎重に温めてからアタックを行い、2分31秒603をマーク。4位の好位置につけた。終盤にアタックした近藤選手は2分31秒688で5位。グリッドは2列目イン側に小河選手、3列目アウト側に近藤選手。予選1位は菅波冬悟選手(80号車)、次いで坪井翔選手(500号車)、谷口信輝選手(82号車)という順。

小河、近藤両選手に谷口選手が加わり3つ巴のバトル

決勝は予選から約5時間後の16時35分にスタート(8周)。小河、近藤両選手ともに鋭い飛び出しを見せ、小河選手は1コーナーまでに谷口選手をパス。近藤選手も1コーナーで谷口選手のインを奪い、2コーナーで抜き去ると、激しいプレッシャーを受けながらも順位をキープ。小河選手が3位、近藤選手が4位でオープニングラップを終える。

2周目に入ると近藤選手はペースを上げ、小河選手の隙をしきりに伺う。一方の小河選手も、近藤選手を牽制し順位をキープ。2台のバトルはこう着状態のまま進行する。ところが5周目、予選2位スタートの坪井選手にドライブスルーペナルティの裁定がくだり、小河選手が2位、近藤選手が3位に浮上する。今季2度目のダブル表彰台のチャンスが高まる中、後方からひたひたと接近してくるのが谷口選手。すぐに小河選手、近藤選手、谷口選手による3つ巴の接近バトルとなり、ワンミスで瞬時に順位が入れ替わる状況。しかし、近藤選手は谷口選手のプレッシャーを受けながらもラインを変えるなど仕切りに追い抜きのチャンスを伺う。これに対して、小河選手も近藤選手を牽制し順位を死守。3台は連なったまま最終ラップへ。日立オートモティブズシケインで谷口選手が近藤選手のインを刺し、近藤選手の横に並びかけるが、近藤選手はしのぎきる。順位は変わらず、小河2位、近藤3位の順でチェッカー。今季2度目のダブル表彰台を獲得した。

この結果により、年間ランキングは近藤選手が2位、小河選手が5位。ディフェンディングチャンピオンの近藤選手は、タイトル防衛こそならなかったものの、不運続きのシーズンで大健闘と呼べる成績。小河選手も全戦でポイントを獲得する抜群の安定感を発揮し、ドライバーの力とチーム力を証明したシーズンとなった。

Result
car driver pos. total best lap
1 T.Kondo 3 20'31.486 2'33.189
97 R.Ogawa 2 20'30.798 2'33.505
Drivers' Comment
1号車 近藤翼選手

スタート直後に谷口さんに追いつき、2コーナーで抜いて4位に上がることができました。その後、2位の坪井選手にドライブスルーペナルティもあって3位に上がりました。小河選手を抜くことはできませんでしたが、最終選で2台揃って表彰台に立てて良かったです。今シーズンはトラブルに悩まされましたが、チームの尽力もあり、ランキング2位で追われて良かったです。去年も大変なシーズンでしたが、今年はもっときつかったですね。でも1年間楽しくレースをすることができました。

97号車 小河諒選手

スタートで3位の谷口さんを抜くことができたのが大きかったですね。レース中は近藤選手とのバトルになりましたけれど、僕はセクターワンのS字コーナーが速くて、そこで近藤選手とのマージンを築けました。鈴鹿はタイヤに厳しいサーキットですが、タイヤも温存しつつ最後まで順位を守りきることができて良かったです。今回の結果に悔いはありません。今シーズンは全戦でポイントを取ることができました。毎戦速いクルマを用意してくれたチームに感謝しています。